斎藤佑樹さん、丸尾崇真さんトークショー
03.先輩への質問・後輩へのエール
後輩の丸尾崇真さんから、先輩の斎藤佑樹さんに現役アスリートとしての質問を伺います。またこれから世界的な大会を控えている丸尾さんに、斎藤さんからエールをいただきます。さらに最後にはこの場でしか実現しないコラボシーンをお届けします。
後輩の丸尾崇真さんから、先輩の斎藤佑樹さんに現役アスリートとして伺いたいこと
丸尾崇真さん「アスリートとして活動していると、上手くいかないことや怪我といった様々な壁にぶつかると思います。 そのたびに仮説をたてたり、トライ・アンド・エラーを繰り返すと思いますが、 そんなトライ・アンド・エラーを行うときに大事にしていることは何ですか?」
斎藤佑樹さん「いい質問しますね・・後輩。素晴らしいですね。(笑)
まさにアスリートは失敗を恐れたらダメだけど、でもやっぱり失敗って怖い。
特にラグビーの試合でタックルするときなんかは怖いでしょうし、ケガがすぐ目前にあるというか、
野球もそうなんですけど、挑戦する中で怖いんです。
自分が失敗したらイヤだな、とか、このボールがちょっと中に入ったら、ホームランを打たれて、チームが負けてしまって、ファンの人達が悲しんで・・・ということを恐れて、色々なことに挑戦しにくくなるんです。
そこは割り切って、 “実はみんなそんなに僕のこと見てないよな” というマインドで挑戦するようにしていました。
自分にとってはすごく大きいことかもしれないけど、みんなにとっては大したことない。
みんな自分のことでいっぱいいっぱいだし、実は人のことを気にしている余裕もなかったりします。」
丸尾崇真さん「すごい共感します。そんなに周りのことを気にしなくて良いと自分でも思いつつ
(斉藤さんに)言ってもらうと、これで合っていたんだなと思えます。」
先輩の斎藤佑樹さんから、後輩の丸尾崇真さんへエール
斎藤佑樹さん「(エールは)いっぱいありますが、やっぱり同じ早稲田実業として”ラグビー界を背負っていってほしい”んです。 プレッシャーをかけているわけじゃないですが。(笑) その中できっと課題とかもあると思うんですよ、まだ選手だからそこまで考える必要は無いと思いますが、 ラグビーにとっての課題、こういうことを突破していかないといけないこと、ビジョンや思いはありますか?」
丸尾崇真さん「ラグビーをしていた人が、それ以外の場所で活動することで
広く”ラグビーの価値”が認知されると思うので、
ラグビーという枠に囚われず、自分がもしオックスフォード等の学術的にも優れていければ
色々なフィールドで”彼はラグビーをやっていた”と言ってもらえて、ラグビーの価値が上がると思っています。
自分がもしラグビー界を牽引するとしたら、ラグビーをするひとたちに伝えていきたいです。」
斎藤佑樹さん「実は今僕もTVで『ロンドンからエディンバラまでの旅』をしています。
まさにオックスフォード大学に行ったときに、オックスフォードの学生さんたちに色々と話しを聞いたんですね。
日本の大学にも素晴らしい人達がたくさんいると思うんですけど、
僕が聞いたこともない職種を目標にされている方がたくさん居て、暮らす場所が違うと、色々な繋がりができてくるんだなと思いました。
そこに飛び込んで、いろんなつながりをまた作って、きっと視野もそれだけ広がると思うし。
だからこそ、素晴らしい活動だと思って期待しています。頑張ってください。」
ラグビーボールでのキャッチボール
イベントの最後に、お二人にラグビーボールでキャッチボールを披露していただきました。
斎藤佑樹さん「ラグビーボールでキャッチボールをするっていうのが、あまり無い経験なんですが。(笑)
こういう早稲田実業のつながりで、キャッチボールできたっていうことが感慨深いですし、
こういうことで新たなスポーツの広がりを感じられたので嬉しく思います。」
丸尾崇真さん「斎藤さんとキャッチボールができて本当に凄い嬉しいです。斎藤さんのことは小学校のときから見ていて、ヒーローのような存在なので。
そんな方とラグビーボールでパスができるなんて、本当に光栄です。ありがとうございました。」
シーリーは、常に高みを目指し続ける斎藤佑樹さん、丸尾崇真さんの快適な眠りと、その先にある明日を応援しています。